センター長挨拶

三村 聡 教授

センター長 三村 聡

岡山大学は、令和5年4月より、第15代学長に那須保友学長が就任、これまで第12代千葉喬三学長、第13代森田潔学長、第14代槇野博史学長が掲げてきた「学都構想」の理念を継承することを宣言しました。そして新たなビジョンとして「誇りと希望の学都・岡山大学~不易流行の経営改革~」を提唱しました。そこでは、岡山大学に関わる人々、そしてこれから関わる人々(マルチステークホルダー)の持続的で多様な幸せ(ウェルビーイング)の実現を追求することを「不易」と定義し、国内外の社会情勢を見極め、国の施策や地域の思いを先取りし先導する組織経営改革・人材育成・研究を行うことを「流行」と定義しています。

岡山大学に地域総合研究センターが設立されたのは平成23年11月であり、爾来、地域社会と向き合いながら、学生たちや留学生が、地域の皆様と共に、社会の課題を議論し、その解決策を模索して参りました。そうした経験を活かしつつ、わたしたちは、地域社会を取り巻く環境がさらに厳しくなる将来を見据え、産官学民が同じ土俵で具体的な施策を成就させ、生き活きと暮らせる地域社会の創造を目指して参りました。

地域総合研究センターは、これからも地域の皆様と共に歩みを続けながら、岡山大学が目指す「不易流行の経営改革」を推進し、もって、大学が地域資源としての機能を果たすべく、一層の社会連携強化を打ち出し、着実な歩みを進め、地域社会と連携した世界に伍する最先端の研究及び実践的かつグローバル教育の展開による「学びの強化」に取り組みます。そして、岡山大学自らが主体的に変容しつつ地域と地球の課題解決を通して人類社会の持続的発展に貢献する「誇りと希望の学都」を目指しながら、岡山大学と地域社会の持続的な発展を支える「知恵の泉」として尽力して参ります。

何とぞ、皆様方のご指導、ご協力をお願い申し上げる次第です。

主要なミッション

1.学都構想の実現

実りの学都を実現するために、産・官・民と協議し、美しいキャンパスをもつ国際的な学術都市を創成する中・長期的なビジョンを作成し、実現可能な政策については、適時、関係団体と共同のプロジェクトを作成し、国その他の資金協力を得て実行していく。とくにグローバル人材養成の拠点としての国際学術都市政策の策定と、研究・教育・地域貢献において地域の人々との絶えざる交流を志向する。

2.大学の社会貢献活動の調整・強化

これまで部局で積み上げられてきた多方面の地域貢献の諸活動を支援し、地域の人々、諸団体にこれらの活動を紹介し、さらに大学全体の視点にたって、これらの活動を重点化し、強化していく。

3.地域諸問題におけるシンクタンク機能の発揮

地域の諸問題に対し、国際的学術視点も加えながら、地域の将来の発展に資するシンクタンク的機能を果たす。

4.地域連携に関する大学の窓口機能

大学に対する市民の要求を受け止める窓口的機能をはたし、地域の諸団体が行っている活動を支援する。

5.地域研究・情報発信

 大学と地域の連繋に関する学術研究の蓄積を行い、地域の創成に必要不可欠な情報を発信する。