第2回中四国CBL研修交流会を開催

本学は1月20日、岡山大学高等教育フォーラム「第2回中四国CBL研修交流会 ポートランドに学ぶ実践知教育―コミュニティと教育機関の連携―」を津島キャンパスの国際交流会館で開催しました。

地域コミュニティに根差した学習方法であるCBLは、本学が進めている実践型社会連携教育科目でも多く取り入れています。今回は、「地域で育つこどもたちが地域を愛し、将来的には地域を支える人材となってほしい」という問題に対する取組みを共有する目的で、参加者同士のオープンディスカッションの場を設けました。

第一部では地域総合研究センターの吉川幸実践型教育プランナーが、CBL先進事例地区である米国ポートランド州立大学で開催された教授法ワークショップの参加報告として、ポートランドの人的資源やコミュニティと教育機関の連携について報告しました。

第二部は、同センターの山田一隆准教授と広島修道大学人間環境学の木原一郎講師が、CBL実践例を報告。山田准教授は、本学の実践知科目「実践型まちづくり論」を履修してNPOの活動に参加した学生の気づきや、教員側の課題点を紹介しました。木原講師は、広島修道大学2014年に新設された「地域イノベーションコース」での実践例を紹介。大学1年時から座学や課題解決型学習を行い、地域の課題を発見し、解決に取り組む人材育成に努めていることや、修了見込み者を対象にポートランド州立大学でのフィールドワークを実施していることなどを報告しました。

第三部では、同センター前田教授がファシリテーターとなり、オープンディスカッションを実施、各報告の気づきを話し合いながら少人数でまとめる「Deliberation9方式」を取り入れ、各参加者が考えを理解する時間を持つことで、理解を深めました。本学の石井一郎UAAの講評では、議論の大切さや振り返りにより理解を深めることの意義が重ねて伝えられました。

地域の方々、小学校・中学校・高等学校・大学等の教職員、生徒・学生、企業や団体で働く人などが参加し、地域ぐるみの教育の可能性と方法について考える機会となりました、本学では、実践型社会連携教育のさらなる充実を目指し、より一層取り組みの強化を図っていきます。