おかやま円卓会議の設立と設立記念シンポジウムを開催

おかやま地域発展協議体の上部組織として岡山県内の産官学等の代表で構成する「おかやま円卓会議」が10月1日に設立され、10月5日に本学で設立会議と第一回目の会議が開催されました。 設立会議では規約や人事について協議を行い、座長に山陽新聞社代表取締役会長の越宗孝昌氏、副座長に岡山大学の森田潔学長が選出されました。事務局長は、本協議体の委員長である荒木勝氏(岡山大学理事・副学長(社会貢献・国際担当))が務めることとなり、今後の活動について意見交換が行われました。 「おかやま円卓会議」は本協議体からの意見具申に基づき、人材育成を通して、地域課題の解決に向けた持続的かつ戦略的な地域創生活動に取り組み、それを推進することを目的としています。

同日には、設立記念シンポジウムとして、フランス・ストラスブール市よりストラスブール大学長のミシェル・デネケン氏とユーロ・メトロポール(ストラスブール市広域自治体)の副議長を務めているカトリーヌ・トロットマン氏を講師に招聘し「国際学都シンポジウム」を開催しました。トロットマン副議長は、車社会が進む中で、人と環境に配慮した路面電車の復活や中心市街地の再生を行うなど、まちづくりのカリスマとしても知られています。 講演では、デネケン学長から世界最高水準を維持する戦略の重要性が語られると、トロットマン副議長も大学はまちづくりの魅力となっており、協働体制を築くことが大切だと意見を述べ、参加者約250人が、新しい都市成長モデルについて熱心に耳を傾けていました。 翌6日も、トロットマン副議長は、交通政策、エコシティ、市民参加の視点から見たまちづくりの可能性について講演を行いました。3時間の予定時間を超過するほど活発な質疑応答が行われ、参加者約70人は、世界で最先端のまちづくり実践論を学べる貴重な機会に真剣な様子で耳を傾けていました。