【岡山大学まちなかキャンパス】「ツボと薬膳」

2016年10月17日(月)13時~16時、今年度最初となる岡山大学まちなかキャンパス LOHASシリーズを西川アゴラにて行いました。今回は「ツボと薬膳」と題して、中国伝統医学からみた皮膚と食べ物の関係について、東洋医学・伝統医学分野の第一線で活躍されている東北大学の関隆志先生に講義をしていただきました。

はじめにツボについての説明がありました。これまでの臨床研究のお話も大変興味深い内容でした。歩行障害、緑内障の患者に鍼刺激を行うことにより症状が改善したことや治療器具開発のお話を、創意工夫あふれるエピソードとともに語っていただきました。後半は薬膳のお話で、関先生から参加者の皆さんに「体にいい食べ物とは何ですか?」と質問があり、皆さんいろいろな答えを挙げられていましたが、結論は「その時のその人に合った食べ物というのはあるが、万人にいい食べ物というのはない」ということで皆さん納得されていました。

最後の質疑応答では、参加者ご自身の症状に関することや、日本における漢方や鍼灸の将来についてディスカッションがあり、参加者は熱心に耳を傾けられていました。長時間にわたる講座でしたが、関先生のお話は時間が経つのも忘れるほど興味深いものでした。日々の生活で役に立つお話もたくさんしていただいたので、自分でできる健康維持方法として取り入れていただきたいです。